葉酸が不足してしまうと

葉酸とは水溶性ビタミンB群の一種で、人の体になくてはならない栄養素の1つです。
特に妊娠初期の摂取が重要と言われており、お腹の赤ちゃんの脳や内臓、脊髄などをつくるのに欠かすことができません。
妊娠中には、通常よりも2倍の量が必要と言われています。
また、不足してしまうと、お腹の赤ちゃんが「神経管閉鎖障害」という先天性異常が起こるリスクが上がる原因にもなってしまいます。
神経管閉鎖障害とは、神経管という管状の細胞の一部が塞がってしまい脳や脊髄が正常に成長しなくなってしまう疾患のことをいいます。
神経管閉鎖障害より、二分脊椎症や無脳症などの症状が現れます。
無脳症の場合は、流産や死産となってしまうことがほとんどです。
二分脊椎症になると、歩行障害や運動障害、排便・排尿障害、性機能障害などが起こりますが、症状の現れ方は人によってそれぞれ異なります。

それから葉酸には、赤血球を作り出す働きもあります。
そのため造血ビタミンとも呼ばれており、欠乏してしまうと貧血なども引き起こしてしまいます。
赤血球中のヘモグロビンは肺から送られる酸素と結びついて全身に酸素を届ける役割を担っています。
貧血とはその赤血球が少なくなってしまうために全身に酸素が行き渡らず、酸欠状態になってしまうことをいいます。

葉酸はほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜やアスパラガス、いちご、納豆、枝豆などの食品に多く含まれている成分です。
しかし、ある調査では、日本人女性の摂取量は必要とされている量より低いというデータがあります。
水溶性なので水に溶けやすく熱にも弱いという性質があるので、調理の過程で失われてしまいがちな栄養素でもあります。
食品を煮たり、焼いたり、ゆでたりすることで大幅に減ってしまうことが分かっています。
必要と推奨されている量を摂るのはなかなか大変なので、手軽に飲めるサプリメントなどがおすすめです。
貧血を解消する効果も期待できます。